海兵隊衛生兵編/コアマン・Corpsman装備 その1
戦場において、衛生兵の存在はなくてはならないものです。戦争は隊員たちに肉体的には勿論、精神的にも多くの負荷をかけます。敵に撃たれたり、IEDで吹っ飛ばされた兵士たちを即座に的確に治療できるのは衛生兵だけです。衛生兵の存在は味方の士気に大きく影響を与え、隊内で唯一正確な治療行為を行える彼らは常に仲間たちから頼りにされる存在です。
とまぁ前置きは置いておいて、ここからが本題。今年10月に行われたハートロックでしたが、MFKを中心に構成された第一小隊は衛生兵がおらず、治療を他の小隊の衛生兵に頼らなければならないという事態が発生。これではいかんと言う事で、
で、そもそも海兵隊の衛生兵ってどんななの?陸軍のメディックと同じようなもんじゃねーの?とか言う所からスタートしたんですが、調べているうちに色々とめんどくさ・・・もとい、特殊な位置にある職種だって事が分かってきました。という事で、今回はまず海兵隊内における衛生兵の立ち位置とか成り立ちとか諸々の説明を行っていこうと思います。装備に関する詳細はその2以降で。
因みに、これ以降の記事は全て自分の調べた知識や詳しい人から聞いて回った話を統合したものになります。本職の人に聞いた訳ではないですし詳しい書物で裏付けを取っている訳ではないので、間違いや勘違い等をそのまま書いている場合があるかもしれません。ご注意ください。
さて、海兵隊における衛生兵ですが・・・まず第一に、彼らは正確には海兵隊員ではありません。海軍で衛生兵としての訓練を受け、海兵隊に派遣されてそこで他の隊員同様訓練を受ける訳です。(確か、世界侵略ロサンゼルス決戦でも自分は海軍衛生兵だ、と語る隊員がいましたね)
元々海兵隊は軍政面的には海軍省の一部局と言う扱いであり、海軍と海兵隊は緊密な関係を保っています。例えば海兵隊の士官は海軍のアナポリスで教育を受けますし、海軍の船舶における警備は海兵隊員が担当しています。上陸作戦時の航空支援なんかも海軍の担当で、AV-8ハリアーの登場まで自前の強襲揚陸艦で運用できる固定翼機を持っていなかった海兵隊にとって海軍航空機の支援は非常に重要なものでした。
で、陸海空戦力を持っていて自前で大体何とかできる海兵隊においても、足りない職種ってのは当然存在します。そのうちの一つが衛生科で、海兵隊は独自で衛生兵を保有していません。(他にも宗教科等もないので、牧師等は海軍からの派遣に頼っています)なので、海軍から派遣してもらっている訳です。
因みにこの海軍衛生兵(Hospital Corpsman)達ですが、通常Doc(ドク)、或いはCorpsman(発音はコーマン、コアマン等)と呼ばれます。よく戦争映画で使われるメディックという呼称は陸軍での呼び方ですので注意。
彼らの仕事は、勿論隊員達の治療。カウンセリング等も行うという話を聞いたので、肉体面だけでなく、精神面のケアも仕事のようです。医者を志す人も多く、衛生兵として仕事をした後はそちらの業界へ行く事も多いとか。とはいっても装備の足りない最前線では中々満足な治療もできないので、基本的に重傷者に対しては止血及び薬品による痛みの緩和、後送がメインの仕事になります。より高度な治療は野戦病院等で軍医が担当します。
適当に探してきた海軍衛生兵の写真。手前の人がそうですね。見分け方としては、ポーチやバッグにNARP社のメディックポーチが使われていたり、衛生兵用の仕切りのあるバックパックを背負っているのが特徴です。逆を言うと、それ以外の基本装備は他の海兵隊員と一緒なのでパッと見見分けがつかなかったりします・・・
なので、自分は基本的には普通の現用海兵隊装備をしつつ、小物でCorpsmanらしさを見せて行くというスタイルで行こうと思います。現状WW2装備と現用装備で予算の奪い合いをしてる状況なので、中々気前良くお金を使えませんしね・・・現状予算不足でまだ小物位しか揃ってませんが、来年のハートロックまでには何とか形にしたい所です。
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